5月7日(土)
私は、名もない一般開業歯科医であるが、積極的的に海外研修とかも行ってインプラント治療に重きを置いて勉強したためか、インプラント希望の患者さんが集まる歯科医院=インプラントセンターになってしまった。
何故、こんなに確実性・予知性・長期生存率が高い治療であるインプラント治療が日本で根付かないのだろうか?
一般的に考えられる理由を列挙してみた。
①保険に導入されていない
②高額である
③勉強しない歯科医師があ~でもないこうでもないと言って非難している
④権威のある先生がインプラント治療を非難している
⑤導入にお金が掛かる
①'保険に導入されたら、卒業したての歯科医師がオペを行うことになります。それこそ、大変なことになるでしょう。訴訟続出になるのでは?と思います。
②'確かに他の治療からみたら高額だと思います。しかし10年以上も快適に問題なく過ごすことができたら…。他の治療、特に取り外し入れ歯の経過が、高いお金を出して治療しても数年で抜歯になってしまって、抜歯~出費の繰り返しで、相当苦労して嫌な思い、煩雑感、違和感を経験して総入れ歯に…それでまた満足に噛めない…ということを考えるとどうでしょうか?インプラントは、当インプラントセンターでは10年保証しますけど…
③日本は少なくとも先進国です。では先進国の現状は?国際化の時代です。海外に目を向けましょう。米国・欧州ではインプラント治療なしでは考えられなくなっています。米国歯周病学会・米国補綴学会…。
④勉強会を立ち上げている著名な先生(所謂権力のある先生・御意見番の先生)が、未だにインプラントを非難している。これは、大きな壁になっていると思う。スタディーグループで若い先生が、御意見番の先生の目を気にして発表できない。発表すると「とんでもない野郎だ」と言って非難される。「内のスタディーグループは違うよ」って言っている御意見番の先生は、どうかお許し下さい。でも、実際は、多かれ少なかれそうですね。その御意見番の先生に気に入られるような発表になっている。30年前の治療概念と5年前の治療概念が同じはずない…。歯科医学だけは進歩していないのか?そんなはずはありません。常に考えて臨床をおこなっている先生の臨床経験(勘とコツ)は非常に貴重な財産ですが、材料学の進歩は目覚しいものがありますよ。
⑤これは、しょうがありませんね。何事も新しいことを行なう時にはそういうものです。ビジネスは、皆そういうものです。