12月4日
インプラントの勉強会に行ってきました。講師は某病院口腔外科のS先生です。骨移植を必要としないサイナスリフトという内容でした。関連して腸骨移植の10年経過は骨吸収が相当大で、結果的に今私が行っている下顎枝前方から採取する骨採取~骨移植と少し似ている術式であり、このS先生の術式はなかなか考えた術式であります。未だ、コンセンサスが得られていないが、私の経験から言って私も納得する術式であって、私は、別な分野で色々なことを考えていますが、この先生もこの分野で色々考えておられます。インプラントの進展を期待したいと思います。
また、どの分野も医療は外科的侵襲を軽減させるオペに向かっています。私も常に、患者さんの外科的侵襲を最小に抑えることを念頭に入れて手術を行っています。つまり、私が患者さんになった場合のことを考えて手術を行っているということだです。
ある患者さんとの話で私の手術した左上7番に入れたインプラントのことが話題に上がっ
た。私は、骨結合していればそのインプラントを抜去しなくてもいいと思うのであるが、セカンド、サードオピニオンの先生は、同じグループの先生らしく、抜去を進めている。多分骨結合しているし、私のインプラント暦10年の経験上、あの場合は、骨結合していれば抜去しなくても十分持つと思う。何故かと言うと、私は過去に同じようなケースのインプラントを抜去せずに補綴完了し、確か7年位経過したケースを持っており、かつ、そのケースより今回は骨があるからそう言えるのだ。これは大いにインプラントのシステムにも関係している。そして、私のケースの100症例以上の経験からそう言える。抜去する大変さを患者さんは、知っているのだろうか?また、抜去後、その右7番部位をどうお考えなのだろうか?患者さんは、相当外科(痛み、麻酔)に弱いようだし通常のインプランとでも大変と言っている。私からすれば患者さの外科侵襲を最小にと考え、オステオトームでのソケットリフト法で対応したのであるが、骨が4~5mm前後とそんなにはないのでサイナスリフトうを行うつもりなのだろうか?まず、患者さんにその術式を正直に話したら、患者さんはおおらくやらないと思うのであるが…。通常のインプラント埋入でも大変と言っているのに、下顎骨から自家骨を採取し骨移植(サイナスリフト)するのは患者さんにとって相当大変なのなはずである。また、自家骨を採取しなかったら患者さんが拒否した牛骨を入れることにを勧められるであろうし、全ての場合、患者さんに不利である。先方の先生はそこまで説明したのであろうか?
そして、彼らは切ったり張ったりするのが好きなグループの先生らしく、別な部位で、少し、口腔前提が浅くなっているので、遊離歯肉手術を勧められたみたいである。別にやらなくてもいいと思うのであるが、もし、患者さんがやるという決断をしたのなら、おそらく患者さんは、あの手術がどんなに痛いかわからないからであろう、と思うのであるが、、、。私は、逆に彼らの行っているのは過剰医療ではと思う。私は、常に患者さんの利益になることを考えて選択しているのであるが、選ぶのは患者さんなのでそれはそれで仕方のであるが、私からすれば、彼らの行っていることは、両方ともやらなくていいことをやるべきと進めるていると思う。最小の侵襲で同じ結果が得られれば一番いいではないか!少なくとも、私があの立場だったら、やられたくない。現状維持である。今夜患者さんと話した内容の追記を含めた要約である。全て患者さんのことを思って行っているのであるが…。