4月29日(土)
終日Dr.Gallucci の講演。
これだけは良かった。審美的にも内容はピカイチ。 まとめ方もうまい。内容的、プレゼンテーション的にものすごく参考になった。さすがジュネーブ大学のべルザー教授の所に居ただけある。当に補綴的主導型インプラントに則ったプレゼン内容であった。
しかし、最初に思ったことは、インプラントオペの際、ヨーロッパ人は何と骨格的に有利であるのだろうということである。ヨーロッパ人アメリカ人のアグロサクソン系&ゲルマン系人種と 我々アジア系モンゴロイド系人種では、あまりにも骨格が違っているのである。例えばジュネーブ大学の調査では前歯部インプラントを行う場合、骨増生が必要な割合は約45%位であるが、ある日本の先生のグループの発表ではその割合が95%であった。私の10年間の経験でも日本人の場合は、前歯部インプラント埋入の際、約95%の割合で骨増生が必要である。つまり日本人の場合は、前歯部インプラント埋入の際骨増生が必要な割合は約95%(ほぼ全員)と診ていいであろう。
ということはアグロサクソン系&ゲルマン系人種は術者の立場からも患者さんの立場からも前歯部インプラントオペが私達日本人よりず~と有利(楽)なのである。術者的には、私達より色々なこと(骨増生)を行わないで審美的な結果を出すことができるし、患者さんの立場では楽にその恩恵を被ることができるのである。私は今では前歯部インプラントでソコソコ審美的な結果が出せるようになったが、それはそれで技術が向上したのでいいのであるが、ヨーロッパ人アメリカ人の先生のように時間的にも金銭的にも材料的にももっと楽にオペを行いたい、と思っているのは私だけではないだろう。